Amazonプライムオリジナルドラマとして日本でも公開配信されているホームカミング。
ジュリア・ロバーツ主演の心理スリラーシリーズでシリーズ1全話10エピソードになっている。
帰郷を意味するホームカミング支援施設と帰還兵に纏わるサスペンスで、評価も上々。
視覚・音響効果を巧みに利用した構図と過去と現在を交差させる形式が各エピソードで展開される。
アメリカに深い根を下ろす帰還兵のPTSD問題、収容施設で行われる非人道的な人体実験などがカウンセラーと帰還兵を通して描かれていく。
ホームカミングあらすじ
助けようとする気持ち。人を振り回す上司。妄想にとらわれる兵士。手に負えない予期せぬ結果。様々なことに翻弄されながら、ハイディ(ジュリア・ロバーツ)は、帰還兵の社会復帰を支援する施設、ホームカミングに勤めていた。その何年か後、ホームカミングを離れ新たな人生を送るハイディの元に、国防総省の調査員が訪れ、ハイディがホームカミングを去った理由を問いただす。その日をきっかけに彼女は、自分の知る物語の裏に、まったく別の物語が隠されていたことに気付く。
参照:amazon prime
メインキャスト
architecturaldigest.com
役名 | 俳優 |
ハイディ・バーグマン Heidi Bergman | ジュリア・ロバーツ Julia Roberts |
コリン・ベルファスト Colin Belfast | ボビー・カナヴェイル Bobby Cannavale |
ウォルター・クルーズ Walter Cruz | ステファン・ジェームズ Stephan James |
トーマス・カラスコ Thomas Carrasco | シェー・ウィガム Shea Whigham |
クレイグ Craig | アレックス・カルポスキー Alex Karpovsky |
エレン・バーグマン Ellen Bergman | シシー・スペイセク Sissy Spacek |
ホームカミング 感想
動画配信サービスが独自にドラマや映画を製作することが多くなった。Netflixで配信されたアルフォンソ・キュアロン監督のRoma/ローマはアカデミー賞を受賞するまでになり、ますますこの業界が活気づいているのがわかると思う。
アマゾンプライムオリジナルでもジュリア・ロバーツという大物女優を起用してのドラマ作りをし話題になっているのだが、これが視聴してみるとなかなか面白い。
ジュリア・ロバーツがずいぶんとシリアスな表情をしているので、なんとなく興味本位で動画を視聴し始めたのだが、出だしすぐに引き込まれ30分という尺がかなり短く感じてしまった。
過去と現在を行き来しながら真相に迫っていく過程が面白いのだが、現在と過去ではカメラワークや音響の使い方に違いがあり、そのギャップ感が妙に心に引っかかり、途中で視聴を辞める事はできなかった。
意図的なのか映像にズレたような音響を被せたり、かと思えばオアシスのような癒し系音楽が流れたりと視覚的にも聴覚的にも個性が現れていたように思う。
各エピソードのエンドロールも特徴的で、面白い。
シーズン2もどうやら製作する予定らしいので、楽しみである。
以下は各エピソード(第1話~第5話)あらすじと一部ネタバレ
エピソード1 規則/Mandatory
★過去2018年
ホームカミング移行支援センターは帰還兵たちのケアをしながら就職活動を支援し社会復帰をさせることを目的としている。
ハイディ・バーグマン(ジュリア・ロバーツ)は帰還兵のメンタルヘルスを中心としたカウンセラーとして働きながら、キャリアを積んでいる。
ホームカミング移行支援センターに新しく入所してきた帰還兵のウォルター・クルーズ(ステファン・ジェームズ)はPTSDや鬱で日常生活にうまく戻れない元兵士がいる中、前向きな姿勢で新たな人生をスタートさせたいと切望している。
★現在2022年
ホームカミングを辞職して4年もたったハイディの元に、国防省の審査官トーマス・カラスコが調査にやってくる。
キャリアを積んでいたハイディは以前の姿とは異なり、しなびたカフェでウェイトレスをしていたのだが、トーマスが言うにはホームカミングに対して苦情がでているというのだ。
帰還兵のホームカミングへの入所は自発的だったのか、それとも強制だったのか?トーマスの数々の質問にハイディは知らぬ存ぜぬの一点張り。
不穏な空気を残したままエピソード1は一旦幕を閉じる・・・・。
エピソード2 パイナップル/Pineapple
★過去2018年
戦友でありホームセンターではウォルターのルームメイトでもあるシュライア(ジェレミー・アレン・ホワイト)
渡された薬も飲まず食事に出てきたパイナップルも手を付けない。
ウォルターに何事かと問いたださせると、自分たちがフロリダにはおらず提供されたパイナップルですらフロリダのものではないと主張する。
ホームカミングの周囲は作り物で、自分たちは騙されているのではないかというのだ・・・。
★現在2022年
トーマスはホームカミングに関する調査を一人続行。
ウォルターの母であるグロリア・モリーにコンタクトを取り、ホームカミングの入所が強制ではなかったかと問うが思ったような返答は得られない。
エピソード3 可視化/OPTICS
★過去2018年
ウォルターとシュライアは隙を見計らって施設を飛び出す。
旅路の末にたどり着いた先は人気も活気もない、まるで作り物のような街。
どういうことかと戸惑う2人だが、そこは老人専用の静かなダウンタウンだったと聞かされ、ウォルター、シュライアともども一旦はその情報に納得の態度を見せる。
★現在2022
ボーイフレンドだったアンソニー(ダーモット・マローニー)と久々の再会を果たしたハイディ。
しかし会話がかみ合わず、ハイディが当時引っ越ししてきた最初の記憶しか持ち合わせておらず、仕事はもちろん上司のコリンのことも覚えていないことが判明。
アンソニーはその事実に驚きを隠せない。
エピソード4 セコイア/Redwood
★過去2018年
ウォルターは戦友であったレスキーが亡くなったのは自分のせいだとハイディに打ち明け、また過去を忘れたくても忘れられず、新しい目的をもって生きていきたいと告白する。
★現在2022年
アンソニーとの夜から帰宅したハイディは自宅のクローゼットから自分が入院していたことを証明する書類を発見する。
スマホはコリンからの着信履歴で埋め尽くされおり、仕事仲間のウェイトレエスに勧められコリンに電話をするが切られてしまう。
トーマスはホームカミングを企画していたガイスト社へと出向く。コリンはホームカミングの事もウォルターやハイディのことも知らないという。
2018年5月15日にウォルターは暴行で退所、ハイディは入院という偶然に疑問を持つトーマスは引き続き調査を続ける。
エピソード5 助け/Helping
★過去2018年
互いにイタズラを仕掛け合いながら親しく打ち解けていくようになったハイディとウォルター。
しかしハイディがウォルターの寝室を訪れ、シュライアのハーモニカを渡したことを同僚のクレイグに知られ、上司のコリンから叱責されてしまう。
PTSDを引き起こす原因となる記憶を消し去る効果のある薬物治療を行う過程で、記憶を呼び起こすような所有物を渡してはならないというのだ。
★現在2022年
トーマスはシュライアからの証言を得るために職場を訪れるが、そこには虚ろな顔をしたシュライアの姿が。
コリンはハイディに警告するためタンパを訪れるが、彼女が一切の記憶を失っていることを知り安堵する。
しかしトーマスの名刺を発見したことで、動揺を隠せないコリン。
エピソード6へと続く・・・・・。
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