【映画ROMA/ローマ】あらすじと感想【アルフォンソ・キュアロン監督】

映画ローマキャストとあらすじアルフォンソ監督アカデミー賞photo:netflix.com

2019年2月24日に開催される第91回アカデミー賞候補作品の1つ、ROMA/ローマ。

 

作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞などの他、日本から候補となる万引き家族と同じ外国語映画賞にノミネートされている話題作だ。

 

監督はあのゼログラビティを手掛けたアルフォンソ・キュアロン氏。

 

サンドラ・ブロック主演でアカデミー賞最多七部門を受賞したゼログラビティの他に、グウィネス・パルトロー、イーサン・ホークの『大いなる遺産』やハリーポッターシリーズの3作目『アズカバンの囚人』も手掛けている。

 

驚いたのがトゥモロー・ワールドも監督しており、ここまでかなりジャンルの違う作品を実に豊かに作成しているということだ。

 

今回は映画ローマのあらすじ、キャスト、そして簡単なレビューをさらっとまとめておきたいと思う。

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映画ローマあらすじ

『ROMA/ローマ』ティーザー予告編 – Netflix [HD]

舞台はメキシコシティ近隣のコロニアローマ。

 

裕福な白人一家と住み込みの家政婦クレオの日常を描く。

 

クレオは家政婦ながらも子供たちに慕われており、またもう一人の家政婦であるアデラと共に、仕事に追われつつもそこそこ楽しい日常を過ごしているように見受けられる。

 

序盤から中盤にかけてはクレオの質素ながらもプライベートを楽しむような描写もみられ、物語は淡々とローマの一日を眺めているような感覚だ。

 

話しが中盤から終わりに近づくにつれ、雲行きは怪しくなっていく。

 

クレオの思わぬ妊娠とボーイフレンドの失踪、仕えている一家のソフィアとアントニオ夫婦の離婚危機、過激な学生運動と暴動・・・・。

 

クレオの日常の中には常に危険因子が漂っているということがだんだんと明るみになってくるのだ。

 

アルフォンソ・キュアロン監督が子供時代を生きた当時のメキシコが家政婦クレオとその一家の様子を通して少しずつ明かされてゆく。

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キャスト

映画ROMAローマキャスト女優ヤリッツァ・アパリシオphoto:wwd.com

映画ローマがここまで話題になっているのは、作品のクオリティはもちろん、やはりそのキャスティングと意図していなかったマーケティングにあるように思う。

 

まず主演女優のYalitza Aparicio(ヤリッツァ・アパリシオ)が完全に無名であることと、今回が役者としてデビュー作であること。

 

デビュー作であり演技の訓練も受けていない彼女が労働者階級の家政婦として素晴らしくその存在を光らせているところが恐ろしい。

 

出過ぎた演技をしておらず、ごくごく自然体。

 

素朴であって、決して出過ぎてはいないのに、そこに存在している力強さはとてつもない。

 

監督が子供のころの実際の家政婦をモデルにしているだけあり、監督がインタビューで語るところの当時の身分の低い女性の持ち得る隠れた力強さが、ふつふつとクレオから湧き出ているのが分かる。

 

作品賞、監督賞などでアカデミー賞にノミネートされているが、主演女優を獲得してもおかしくはないと思う。

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ローマにおける家政婦の日常

この作品は家政婦クレオの家事に始まり家事に終わる。

 

犬が吠え、小鳥が鳴き、子供たちは走り周り、元気な声を上げる。

 

クレオが働き、生きている環境がそこにはある。

 

大きな事件は起こらないまでも、やはり当時の世相を反映しているだけあり、現代から振り返った1970年代のローマはまだまだ発展の途中。

 

人種差別や身分格差がえげつないのだが、監督が生きたこの時代に際して、家政婦クレオは声を荒げるわけでもなく、最後の最後まで、大きな感情は表に出さない。

母なる女性の存在

監督にとっての家政婦が生みの母よりも大きな存在であったことは映画を見れば明白で、作品は完全に個人的な想いで作り上げられている。

 

ゼログラビティと同じく、生きるというその根本的な欲求を海から再スタートさせているシーンがとても印象的だ。

 

劇中でたびたび登場する飛行機と、生活音、そして全編白黒のコントラストが心に焼き付く。

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