クリスティン・ベル主演ドラマThe Good Placeが面白いのだ!
キャスト演じるキャラが全員個性的で、シーズン3最終回というか12話での結末/終わり方も最高。
シーズン4ではいよいよこの世とあの世の仕組みや倫理的ポイント制の意味も分かりそうじゃないか?
わりとありがちで簡単な設定なのに、これだけの話しを広げていく感じはさすがの脚本!としかいようがない。
というわけで、ちょっとばかりグッドプレイスへの愛を綴るので、シーズン1だけしかみてない人はネタバレもあるので注意してほしい。
グッドプレイスあらすじ
photo:nbc.com
パッと目を覚ましたエレノアが座っていたのは清潔なオフィスのソファー。
目の前には知らない白髪のおっさんがいる。どうやらマイケルというらしい。
彼はここがグッドプレイス、原作の英語ではThe Good Placeで、直訳の通り『良い場所』であり、エレノアは死んだが死後はこのグッドプレイスに送られたのだという。
グッドプレイスは選りすぐりの善い行いをした良い人だけが行ける場所で、家も街並みも全て個人個人が少しやすい好みのデザインに設計されているらしい。
もちろん周りは全員、いい人。
それぞれにソールメイトとなるパートナーまでいる。
しかしエレノアにはある秘密があった・・・・・。
なんとエレノアは生前、悪態の付く限りをつくし、DQNともいうべき最低な人間だったのだ!!
自分が何かの手違いでグッドプレイスに送られてしまったことを悟ったエレノアは、ソウルメイトの倫理学教授チディに頼み込み、なんとか良い人ぶることを決意する。
果たしてグミ野郎(ゴミ野郎)なエレノアは、本当にグッドプレイスに居続けられるのか・・・・!?
グッドプレイスのキャスト
◎エレノア・シェルストラップ(クリスティン・ベル)/Kristen Bell
主人公エレノア・シェルストラップ。手違いでいい所に送られた悪い女(笑)
生前は悪態付きまくり、周りの人間をバカにしまくりの自己中で、老人をターゲットとした効果のない偽薬を売るオペレーターとして活躍。
その態度の悪さは視聴者を不快の極限まで押し上げるレベルでイライラ度マックスにさせてくれる。
グッドプレイスに来たことで少しずつエレノアの悲しい過去が判明し、本人の性格にも変化が見られてくる。
エレノアを演じるクリステン・ベルはアナと雪の女王のアナでおなじみ。
歌も上手く、ナレーター、声優としても活躍。ヴェロニカ・マーズのヴェロニカでも有名。
◎マイケル(テッド・ダンソン)/Ted Danson
エレノア達がいるグッドプレイスの建築家。
いい所の景色や建物、全ての環境はマイケルの設計によるもの。
マイケルは人間ではないあの世の存在。人間的な感情は持ち合わせておらず、たびたびエレノア達と意見が食い違うところもあるが、基本的に陽気で洒落の効いた男。
シーズンを重ねるごとにマイケルの本当の姿と目的が明らかになってくる。
マイケル演じるテッド・ダンソンはシットコム『チアーズ』のサム・モンロー役などで知られるアメリカ人俳優。
3度の離婚歴があり、女優のウーピー・ゴールドバーグと関係したのが原因の1つ。
現在の妻は女優のメアリー・スティーンバージェン。
◎ジャネット(ダーシー・カーデン)/D’Arcy Carden
いい所で案内役を務める、この世でいうところのSiriのような存在。
宇宙の情報を全て網羅しており、「ジャネット!」と呼びかけると姿を現し質問に答えてくれる。
マイケル同様、人間的な感情や倫理観は持ち合わせておらず、AIロボット的な返答や立ち振る舞いをする。
いい所のジャネットはブルネット、悪い所のジャネット(バッド・ジャネット)は金髪で態度が悪い。その他、ニュートラルジャネットも存在することが後のエピソードで明らかになる。
ジャネット演じるダーシー・カーデンはカリフォルニア出身のコメディ女優。
舞台などで演技を培う中、グッドプレイスでジャネット役として一躍抜擢される。
HBO制作コメディ犯罪ドラマ『バリー』/BarryではHader役として出演。
◎チディ・アナゴンエ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)/William Jackson Harper
エレノアがいい所でマイケルによってソウルメイトとして紹介される。ナイジェリア出身。
生前はオーストラリアにて倫理学教授を務める。選択することが大の苦手で、しばしば周りの人間をイラつかせる。
罪悪感や倫理的行動に縛られる傾向があり、嘘が付けない。
グッドプレイスのメインテーマとなる「善い人・善い行い」とは何かを解く倫理学的側面で他者に講義を行う役目を果たす。
チディ役のウィリアムはアメリカはテキサス出身の俳優。
2014年にブロードウェイデビューを果たすものの鳴かず飛ばすのキャリアで、グッドプレイスに配役が決まる前は俳優業を引退することを考えていたことも。
◎タハニ・アル=ジャミル(ジャミーラ・ジャミル)/Jameela Jamil
エレノアと同じグッドプレイスにいる隣人。大富豪の家で裕福な育ちをしていたため、立ち振る舞いや思考は上流階級そのもの。
しばしば現実世界のセレブや有名人との交友関係を自慢する傾向があり、社交界での顔の広さをうかがわせる。
イギリスアクセントがお高く留まった態度に拍車をかけるが、気さくで思いやりがあり、パーティーで人をもてなすのが得意。
世界的に有名な妹を持ち、子供のころから毒親ともいうべき両親に差別化された教育をされていた。
タハニ役のジャミーラ・ジャミルはイギリスの女優/モデル。
父親はインド系、母親はパキスタン系。
先天性の難聴であり、何度か手術を経験。現在は左耳70%右耳50%の聴力であると語っている。
芸能界入りする前は英語教師をしており、その後はイギリスのラジオ番組The Official Chartでホストを務める。
BBCラジオでは初の単独女性ホストとして歴史を残している。
2016年にはイギリスからアメリカに拠点を移し、グッドプレイスのオーディションを受け、見事タハニ役を獲得した。
◎ジャニュ=ジェイソン・メンドーサ(マニー・ハシント)Manny Jacinto
タハニのソウルメイト。
仏教の修行僧であり沈黙の誓いにより言葉を話さず頷くことでコミュニケーションをとる。
実はエレノアと同じ手違いからいい所に送られただけで素性は売れないDJであり、少々頭が悪いため友人と強盗を企てたり火炎瓶で証拠を爆発したりと素行が悪い。
ただし悪人というわけではなく、ただ教育がされていないおバカちゃんというポジション。
ジェイソン役のManny Jacinto(マニー・ハシント)はフィリピン系カナダ人。
出身はフィリピンのマニラだが、3歳の時に家族でカナダに移民として移り住む。
いくつかの小さな役柄をこなした後、グッドプレイスのジェイソン役で一躍有名に。
ジェイソン役ではたどたどしい英語とおバカなキャラを演じているが、本人はブリティッシュコロンビア大学卒であり、ハリウッドにおけるアジア系俳優の不足を懸念するなどインテリな側面が強い。
インタビューでもかなりスマートな会話術を披露し、たしかな女性ファンを獲得している。
2018年にはトムクルーズ主演映画トップガン:マーヴェリックにも出演。
photo:via the good place instagram
感想とちょっとした考察
シーズン1の初回エピソードからぐいぐい世界観にハマりこめたドラマ。
エピソードを重ねていくうちに、グッドプレイスとバッドプレイスの関係性や死後の世界システムに段々と色々な疑問がでてくる。
例えば、
★良いことをした人が集まる場所ってわりには、人によってレベルに差がある。
★天国と地獄という言い方をしないのは何故か?
★グッドプレイスとバッドプレイスの中間や細かいレベル、階層分けは存在しないのか??
★『善い行い』は誰かにとっては「善いこと」でも他者にとっては「悪いこと」に成り得ないか?
などなど。
たぶん日本人と西洋文化では死後の世界に対する考え方が違うのはよくある話だけれど、この辺りの疑問は色々でてくるはず。
で、これらの疑問なんかがシーズン1,2,そしてシーズン3になるに連れてだんだんと解明されてきたり、逆にまた疑惑が深まったりしてくるのだ。
これってシーズン3でもまだ世界観に広がりがあってネタが尽きない感があるのよ。
シーズン4になったらますます面白くなるだろうなってのが分かる。
英語もかなり簡単な部類なので海外ドラマで英語を勉強したい人にはお勧めだ。
イギリス出身のタハニはブリティッシュアクセントだけど訛りが可愛いので特に注目。
クリスティン・ベルは標準的なアメリカ英語でかなり聞き取りやすい。
さすがにアナと雪の女王で声優をやっていただけある。
死後の世界とかこの世とあの世の仕組みとか、友情、愛、優しさ、時に戦い、時に悪態をつく!そんな雰囲気が好きな人はハマると思う。
ファンタジーと現実が混ざった世界感が好きな人はほんと見たほうがいい。おすすめ。
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