ユニコーンストア(原題Unicorn Store)がNetflixで配信された。
『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンが監督製作そして主演を務める。
音楽活動も行う多彩な才能を発揮するBrie Larsonにとってこれが長編映画監督デビュー作となる。
ユニコーンストアあらすじ
アーティストとしての夢破れ両親の元で生活するキット。
このままではいけない!と心機一転、派遣社員として通勤し始めたキットだが、ある日会社に届いた不思議な招待状をきっかけに、人生が不思議な道をたどることに。
招待状にはThe Store(ザ・ストア)という聞いたこともないお店の名前。
『なんでも欲しいもの売ります。あたなの欲しいものを。248 1/2エレクトリック街』
という、怪しげなお店を訪れるキット。
そこには全身ピンクのスーツに包まれた風変りなセールスマンが。
彼の誘導でどうしてだかユニコーンの世話係をすることになったキットだが、果たして本当にユニコーンなんているのだろうか・・!?!?
監督製作&キャスト
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監督製作 ブリー・ラーソン/Brie Larson
脚本 サマンサ・マッキンタイア/Samantha McIntyre
役名/キャラクター | キャスト | キャラクター |
キット Kit | ブリー・ラーソン Brie Larson | 幼い頃からユニコーンを飼うことを夢見るアーティストの卵。 |
セールスマン The Salesman | サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson | ザ・ストアの販売員 |
グレイディーズ Joan Cusack | ジョーン・キューザック Joan Cusack | キットの母親 |
ジーン Gene | ブラッドリー・ウィットフォード Bradley Whitford | キットの父親 |
ケヴィン Kevin | カラン・ソーニ Karan Soni | お向かいに戻ってきた青年 |
ヴァージル Virgil | ママドゥ・アティエ Mamoudou Athie | 工具店の従業員 |
ゲイリー Gary | ハミッシュ・リンクレイター Hamish Linklater | キットが働きだした会社の副社長 |
クリスタル Crystal | アナリー・アシュフォード Annaleigh Ashford | ゲイリーのアシスタント |
サブリナ Sabrina | マーサ・マックアイサック Martha MacIsaac | 会社の先輩 |
マット Matt | クリス・ウィタスキ Chris Witaske | 社員の一人。セクシーな女性を使った掃除機の広告を提案。 |
ブロック Brock | ライアン・ハンセン Ryan Hansen | 配達員 |
感想と一部ネタバレ
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自分はいったい何を見たんだろう?(笑)
ジャンルとしてもカテゴライズしにくくて、コメディなのかヒューマンドラマなのか、はたまたサクセスストリーなのか、いやいやファンタジーだろうか?
ユニコーンの意味って何???状態で、サミュエル・L・ジャクソンの無駄遣いなんじゃないかって終始思わずにはいられないのですよ。
ジョーン・キューザックも何で出演してるんだろ(笑)
つかみどころのない物語が続くので、意味を理解しようとすると肩透かしを食らうかもしれない。
結末のネタバレをしちゃうけど、ラストでユニコーンが登場するわけだけど、どうみたって馬にしか見えない(笑)の。
で、逆にいうとレインボーカラーのパジャマとふわっふわのスリッパ履いてるキットの方がむしろユニコーンに見えるっていう皮肉(笑)
それで思うのだけれど、ユニコーンっていうアメリカだとか欧州諸国でよく伝説の生き物として小さい子供に人気の存在って、実はみんなの心の中にいて、
でもそれを外の世界に探し求めていくのは子供の頃までで、ユニコーンを愛している自分っていう存在をこれからは愛していきつつ生きていくのが”大人”なんだよって話しなのかも。
夢見がちで想像力は人並みに豊かだけれどアーティストとしてもパッとせず、かといって社会人としてスイッチを切り替えることもできないアダルトチルドレンな主人公がどうやって自分の中のユニコーンと見切りをつけて生きていくかって話し。
ユニコーン愛を捨てる必要もないけれど、いるはずもない存在に引きずられて生活するには現実はシビアなわけで、ユニコーンを追い求めて愛でるようなその愛のエネルギーを自分に向けながらそれを糧にして生きていけば、もう少し人生は上手くいくのかもしれない。
という、解説とも考察ともいっていいのか、一度見て感じた率直な感想はこんな感じ。
全体的にどこかに焦点を当ててるわけでもなく、深く掘り下げてる側面もなく、まさしくつかみどころのないフワフワとしたユニコーンみたいな作品だったのは間違いない。
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